事務所移転のお知らせ

ご無沙汰しております。

このたび、事務所を移転いたしました。

移転先については、下記のとおりです。
(電話・FAXについては、変わりありません。)

新住所 〒530-0051 大阪市北区太融寺町2-21 ニュープラザビル11階
TEL:06-6367-6676 FAX:06-6367-6677

移転後も、何卒よろしくお願い申し上げます。

今年も1年ありがとうございました。

今日は大晦日ですね。

今年もたくさんの方の助力をいただき、無事終える事ができました。お世話になった友人、スタッフ、取引先、依頼者の皆様本当にありがとうございます。

今年は、今までの債務整理に加えて、生活保護のご相談を多くいただく年となりました。借金による支出は、債務整理により抑える事ができます。しかし様々なご事情で収入を得られない場合は、債務の整理だけではなく、生活保護等の国の援助を受ける事で、収入を確保することができ、健康で文化的な生活(憲法25条)が保障されます。

来年も今まで通り初志貫徹で、病気や就職難、借金、母子問題等でお困りの方の生活再建に尽力できればと思っております。

新年は1月4日より、業務再開予定です。

それでは、皆様よいお年をお過ごしくださいませ。来年度もよろしくお願い申し上げます。

司法書士 小林一行

生活保護と保険金

こんにちは。自宅から事務所まで30分くらいを歩いて通勤しているのですが、去年の冬から耳あてを重宝しています。寒いところに長い間いるときのキーンとする耳の痛さもなくなりとても快適ですよ。

ところで最近ご相談の多い生活保護ですが、申請をする場合は通帳を持っていきます。預貯金等の財産があると生活保護が認められないからです(ただし5万円程度は当面の生活費として保有していても問題ありません)。

このとき一部の通帳を隠して申請しても役所は銀行に照会しますので、生活保護は認められません。

ただ、本人の管理していなかった通帳となると別です。

以前私が同行させていただいた事案ですが、本人の全く管理していなかった通帳に多額の保険金が入っていたという事が役所の調べで判明しまして、生活保護の申請が却下されたという事がありました。

しかし、この保険は母親が個人的に本人の名義を借りて掛けていたものであり、実質的には母親の資産です。

反論の機会を与えずに却下をした役所の対応も問題がありますが、すぐに生活保護の再申請をしたところ、そういった事情があるのならという事で生活保護の受給が認められました。

生活保護の安易な却下は、最低限度の生活を保護する権利侵害で生き死ににかかわりますので、役所の方には慎重な審査の方をお願いしたいと思います。

訴訟引き伸ばし戦略

こんにちは、今回のクールで毎月楽しみにしているドラマが阿部寛さん主演の下町ロケットです。

大企業に立ち向かう中小企業の社長さんのストーリーですが、毎回見ててスカッとします。

第2話でナカシマ工業が、主人公の会社の資金繰りが厳しいことに目を付けて訴訟を引き延ばすというシーンがあります。卑劣なやり方ですね。実際は判決がでれば負けます。しかし主人公の会社が裁判を続ける体力がないので、和解とかに持ち込むことで事実上勝ててしまうわけです。

私が担当する過払いの訴訟でも、業者がこの訴訟引き伸ばし戦略を結構使ってきます。

一番多いのは、移送の申立てです。原告の住んでいる大阪の裁判所へ訴訟を起こすのですが(交通費が安くすみます)、例えば本店のある神奈川に移送してくれとかいう申立てをしてきます。全国に支店がある大企業ですので、大阪で裁判を行っても、大阪支店の社員を出頭させればいいのでなんの不利益もないはずですが。

もちろん裁判所も業者の移送の申立てを認めません。

それでも、懲りずに移送申立てをしてくるのは、審理のために数か月、口頭弁論が開かれるのが遅くなるからです。

過払い訴訟を起こす方は、多重の債務を負っている方が多いので早く過払い金を返金してもらいたい。その弱みにつけこんでこのような訴訟引き伸ばし戦略を行うわけです。

依頼者の方がどうしても早くお金を返してもらいたいといった事情がある場合、このような和解にも応じざるえない場合があります。しかし、ほとんどの依頼者の方は時間をかければ勝てる裁判であることを説明すれば、和解せずに裁判を続行する事を選択してくださいます。

他にもあの手この手で業者は裁判を引き延ばすのですが、そのやり方はまた日を改めてご紹介したいと思います。

門真市役所へ生活保護申請の同行

おはようございます。いよいよ10月になって、涼しくなってきましたね。これくらいの気温が1年続けばいいのになーと毎年この時期には思ってしまいます。

門真市役所に生活保護の申請の同行で行ってきました。

窓口で申請したい旨伝えたところ

窓口「相談ですか?」

司法書士「いえ、今日は申請のためにきました。」

窓口「相談ですね。」

司法書士「いえ、申請です。」

窓口「予約はありますか?」

司法書士「予約はとれなかったので、直接申請にきました。」

窓口「予約とっていただかないと、申請意思が確認できないので。。」

司法書士「本人いるんですから、確認すればいいじゃないですか。書類は渡していただければ、空いている場所で書きますし。」

窓口「。。。」

どんだけ、申請拒否したがるんだと思いました。そうこう押し問答しているうちに担当者がかわって交渉再開。しかし審査もやたらと細かい。

担当者に「いろんな役所行ってますが、こんな細かいどうでもいいような事まで質問されるの初めてですけど」と聞くと、「最近問題があったもので」とのこと。そういえば、門真市役所は、最近不正受給でニュースになってたなと思い、納得。

無事、申請も受理していただき、相談者の方とほっと一息の一日でした。